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【著者紹介】
カール・バルト(ドイツ語: Karl Barth, 1886年5月10日 - 1968年12月10日)は、20世紀のキリスト教神学に大きな影響を与えたスイスの神学者。その思想は弁証法神学や危機神学、あるいは新正統主義と呼ばれる(バルト自身は自らの神学を「神の言葉の神学」と呼んでいる)。1934年、ナチス・ドイツの政策に従うドイツ福音主義教会(DEK)に対抗して結成された告白教会の理論的指導者となり、バルメン宣言を起草した。
テュービンゲン大学福音主義神学部にてシュラッターから新約聖書学を、最後にマールブルク大学ではヴィルヘルム・ヘルマンのもとで教義学を学んだ。同大学在学中にヴィルヘルム・ハイトミュラーの弟子のルドルフ・カール・ブルトマン、エドゥアルト・トゥルナイゼンと知り合った。
ベルリンでの滞在中にイマヌエル・カントの純粋理性批判と実践理性批判を熟読し、この形而上学批判から神の客観的な存在を擁護する正統神学の終焉を感じていた。そのため、フリードリヒ・シュライアマハーの唱える神と人間の直接的な関係に魅せられていた。1908年にベルンに戻り、ミュンスター大聖堂で父から按手を受けてマタイによる福音書10章26節以下の説教を受けた。卒業試験で『最初の三世紀における〈キリストの冥府への降下〉』という題で論文を書いて学生生活を終えた。
1958年から体力が衰え始めるが、それでも創造力は枯渇せず、アンセルムスとジャン・カルヴァンを読みなおし、パウル・ティリッヒについて演習を試み学生の指導に力を入れた。この時にエーバーハルト・ユンゲルが演習に参加しており、後にバルト神学を堅持する期待された神学者となる。
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